みなさん、こんにちは!
未来建設・コーチ 村岡 誉久吏(つくり)です。
日経ウーマン4月号に、余計な一言を好かれるセリフに変える『言いかえフレーズ25』が特集されています。
自分では伝えているつもりが、相手には自分の意図が伝わっていない、思った通りにやってもらえないことで、相手はダメな人、出来ない人というラベルを付けてしまっていませんか?
相手への伝え方でコミュニケーションは大きく変わってきますし、自分の感情も変わってきます。
25個の中から、いくつかピックアップしてみました。
【日経ウーマン4月号】仕事の指示でやってしまいがちな「お願いごと」編 ~言葉の使い方とコーチングで使う場合~
部下や後輩に仕事の指示を出すときに、以下のような言葉を使っていませんか?
- できれば早めにやっておいて
- ちゃんとやっておいて、ちゃんと確認して
- それはしないで
など、多くの人は、”ちゃんと”とか”しっかり”という言葉を使います。
また、”それ”や”これ”、”あれ”という言葉で指示をしてしまうことも多い。
このような曖昧な言葉は、人それぞれの受け取り方も違えば、意味合いや、加減が違います。
自分の”ちゃんと”と、相手の”ちゃんと”が同じとは限りません。
日経ウーマン4月号では、
×ちゃんと、しっかり、徹底的にという言葉を、〇この作業はここまでやってください。
×できれば早めにお願いしますという言葉を、〇月末までにお願いします。
×それはしないでくださいという言葉を、〇それはこうしてください。
と言いかえると書かれています。
コーチングでも、このような曖昧な表現をクライアントが出したときには、細かく確認をしていきます。
例えば、ちゃんと、しっかりという言葉を日常的に使っているため、自分がもっとちゃんとしていれば、ちゃんとした人になりたい、といったときは、クライアントが思っている、もしくは考えている”ちゃんと”や”しっかり”とは、どういう状態で、どういうことなのか?をはっきりさせていきます。
そんな細かいことを?と思う人もいるでしょうが、クライアントが思っている言葉の意味と、コーチの思っている言葉の意味が全く別のことのまま、セッションを進めて行くと、クライアントのゴールへの道のりが変わってしまうからです。
この言葉の意味合い、イメージの確認をすることで、クライアントとコーチが同じイメージを持ってセッションを進めていくことができます。
【日経ウーマン4月号】仕事の指示でやってしまいがちな「お願いごと」編 ~誰かにお願いするときに伝えること~
部下や後輩に仕事の指示を出すときに、多くを語らずとも相手はわかるだろう。という思い込みが、話の取り違いや、仕事の進み方、ミスの原因になる場合があります。
仕事をお願いするとき、誰かに何かを頼むときに、なるべく早めにお願いと言ってしまうことがあります。
では、早めとは何時間?何日くらいのことを差すのか?考えて伝えているでしょうか?
いまは、ほとんどがメールでやり取りをするので、期日を伝えなければ、相手の時間軸が優先となることもあり、自分の思っているスピードと合わなかったときに、イライラしてしまうのです。
このような時に、さらにやってしまいがちなことは、頼んであるのにやってくれない、返事をくれないと相手を責めようとしてしまうこと。
ですが、本来は相手に伝えるときに自分で期日を決めて、伝えることを怠ったことが原因にひとつです。
コーチングで感情や起こった出来事を振り返ることは、その時の自分のとった行動や言葉、どのような気持ちになったのかを見つめていくことで、原因や理由を見つけていくのです。
原因や理由がわかっていれば、次に同じような部下や後輩に仕事をお願いするときに、言葉と行動を変えていくことができると、コミュニケーションの不和は解消されるでしょう。
【日経ウーマン4月号】言った言わない問題はなぜ起こるのか?
×私はそんなこと言ってませんという言葉を、〇私はこのように認識していました
×結局、こういうことですね?という言葉を、〇こういう理解でいいでしょうか?
と、日経ウーマン4月号では、言いかえると書かれています。
全ては確認が必要ということです。
何かを相手に頼んだときに、自分の言ったことが伝わっていない、わかっていないと思い、自分の中で、あの人は理解力がない、あの人はできない人といった、決めつけをしてしまうことがあるでしょう。
ですが、お願いすることの説明を、言葉を端折ったり、単語の羅列のような表現で済ませてしまっていませんか?
多くの人は、言葉が足りません。
単語を並べたような言葉で、説明をすることもあれば、あれ、これ、それといった、何を差しているのかわからない言葉で伝えてしまうときもあるかもしれません。
相手に説明をするときは、細かいと思うかもしれませんが、言葉は端折らずに、伝え、そして、相手が自分が説明したことを理解しているかを確認することで、ミスや言葉の取り違い、考えの違いが減ります。
よく、お願いをした人ができないから、自分の仕事が増えたという話をしている人がいますが、双方での確認をするという1アクションをすることで、効率も、時間もスムーズに進むことがあります。
コーチングでは、クライアントの話を聴く中で、コーチは、話が合っていないと感じたときは、何のことを話しているのか?いまの話はこういうことでいいのか?という確認を必ずしていきます。
この確認をすることで、クライアントとコーチが同じイメージを持って、セッションを進めていくことができるからです。
【日経ウーマン4月号】人間関係がスムーズになる言いかえフレーズ・まとめ
今回は、日経ウーマン4月号の人間関係がスムーズになる言いかえフレーズから、いくつかピックアップをして、わたしのコーチングでも使っていること、気を付けていることをプラスしてお伝えしました。
わたしも、コーチングに出会う前は、単語を羅列していました。
派遣社員で働いていた時も、後輩に説明をすることは至って簡単な説明をしていたことに、コーチングを学ぶようになってから気づき、後輩には申し訳ないことをしたなと反省をしたくらいです。
コーチングを受ける中で、あれ、これ、それと連呼したり、しっかり、ちゃんと、という言葉も無意識に使っていました。
コーチに”ちゃんと”や”きちんと”、”しっかり”ってどういうこと?と質問をされた時に、言葉では使っていても説明ができませんでした。
かっちりしている、ミスをしない、そつなく何でもできるといったイメージを伝えていたこともあります。
ですが、その当時コーチングで学んだことに、「小学生でもわかる言葉で話をする」「誰にでもわかる言葉で伝える」ことが、コーチのあり方には大切だということを学びました。
それからは、相手に合わせた説明や言葉の使い方を意識し、コミュニケーションを取ることが苦手と感じていましたが、人とのコミュニケーションが楽しくなっていったのです。
コミュニケーションは、友人でも、家族でも、会社の上司や部下、後輩、同僚という全ての人との関わり合いです。
ですが、どんなに仲が良いと思っていても、一緒に過ごしていても、よく話す相手でも、自分の考えや思いが伝わっていなければ、コミュニケーションがうまくいっているとは言えないと思うのです。
といっても、全てが同じコミュニケーションなわけではありません。
コーチング的コミュニケーションでは、大きく4つのスタイルに分けているので、相手のスタイルに合わせた声のかけ方や、説明の仕方が違います。
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