二十四節気・清明とは

二十四節気

みなさん、こんにちは。

(株)大共建設・きねつ工房 村岡誉久吏(つくり)です。

4月という時節は、いろいろと心が弾み、いままで見ていたもの、見慣れているものでさえも、春の暖かな日差しにかざされると、いままで気づかなったと思うほどに、眩しく、輝いて見えたり、新しく新鮮に見えることがあります。

春の日差しが、いろいろなものを清々しく見せてくれる4月には、「二十四節気の清明」があります。

二十四節気の5番目にあたる「清明(せいめい)は2023年は4月5日から4月19日まで。

今回は、清明のころの旬の花や食べ物と合わせてお伝えします。

二十四節気・清明とは

清明の読み方は、清明(せいめい)と読みます。

清明とは、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」(「万物発して清浄明潔(しょうじょうめいけつ)なれば、此芽は何の草としれるなり」)という言葉を略したもの。

「すべてのものが清らかで生き生きしている」といった意味があります。

このころは雨が多い時季でもあり、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりすることも。

出かけるときには、ちょっと羽織ることができるものを持ち歩くといいでしょう。

寒暖差があっていやだなと感じる人もいますが、この頃のやわらかく静かに降る雨は「発火雨(はっかう)」や「桃花(とうか)の雨」などと呼ばれているんです。

桃の花に降る雨が、遠目には火を発しているように見えることが語源と言わています。

雨の日でも濡れた若葉の緑が清々しく見え、気持ちのいい季節なので、雨を楽しむくらいの気持ちで過ごすのもいいですね。

わたしも、このことを知ってからこの時季の雨を楽しめるようになりました。

清明の頃に南東から穏やかな風が吹く「清明風」は、冷たい北風の季節が終わり春の到来を知らせてくれる風と言われ、晴れの日は暖かくて湿度も低く、とても過ごしやすくなります。

木々の緑や色とりどりの花を眺めながら、散歩や公園で読書をするのもこの季節ならではの楽しみではないでしょうか。

雨のしずくがキラッと光る木々の葉や花を楽しめるのもうれしいですね。

中国や台湾で行われる「清明節」

中国や台湾では行われる「清明節」。

実は日本ではあまり馴染みのない「清明」ですが、中国、台湾、香港など太陰太陽暦を用いていた地域では「清明節(せいめいせつ)」が行われます。

旧暦3月の春分の日から 15日目に設けられた祝日で、その日を含む3日間を法定休日となっているんです。

この清明節には祖先の墓にお参りし、草むしり等をして墓を掃除する日、「掃墓節(そうぼせつ)」といわれ、日本でいう「お盆」に相当する年中行事です。

清明節の前日(地域によっては2日前)には「寒食節(かんしょくせつ)」といい、火気の使用が禁じられて冷食(れいしょく=煮炊きしないものを食べること)を食します。

「寒食節」は春秋時代の晋国の忠臣、介子推(かいしすい)が焼け死んだ日と言われているため、彼の死を悼む行事として火を禁ずると語り継がれているといわれています。

沖縄地方の「清明祭(シーミー)」

日本ではあまりなじみがないとお伝えしましたが、沖縄では墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣の「清明祭(シーミー)」があります。

清明祭(シーミー)は、中国から伝わったとされ「清明の節」の期間に先祖のお墓に親戚が集まり、お線香やお花、重箱につめた料理をお供えし供養します。

基本的には、清明の入りから15日以内に行うのが基本で、現代では休日に行うことが多い。

二十四節気・清明のころに楽しめる花

ハナミズキ

「ハナミズキ」は北アメリカ原産のミズキ科の落葉小高木。

1911(明治45)年、当時の東京市長、尾崎行雄氏が日本の桜の苗木をアメリカの首都ワシントンD.C.に贈った返礼として、1915(大正4)年に花水木(ハナミズキ)がアメリカから贈られました。

ここから日本でのハナミズキの歴史は始まり、今では全国の公園や街路、庭、シンボルツリーなどで楽しめます。

桜と並んで春の訪れを感じさせる花の一つになりましたね。

白や薄紅色の花びら(花弁)のように見える部分は、じつは花びらではなく、総苞片(そうほうへん)と呼ばれる花のつけ根の葉で、総苞片の中央に集まっている小さなつぶつぶ状のものが花なんです。

ハナミズキは、桜の花と入れ替わるように咲くことが多く、秋になると赤い実や艶(あで)やかな紅葉で、私たちを楽しませてくれます。

カタクリの花

カタクリはユリ科・カタクリ属に分類される球根性の多年草で、6月ごろには葉が枯れてしまうため「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれます。

球根には、デンプンがたくさん含まれ、市販の「片栗粉」はこのデンプンを集めて作られ販売されているんですよ。

モクレンの花

モクレンの原産は中国。

花の姿が高貴であることから寺院などに植えられ、尊ばれてきました。

日本には平安時代に伝来してきたと言われ、春の青空にくっきりと際立つ白く大きな花が特徴。

二十四節気・清明の旬の食べ物

たけのこ

春は、筍掘りなど春の味覚狩りが盛んになる時期。

特に筍は、地表に出現する直前に掘りとると味がいいと言われ、とったばかりのものは、えぐみやあくも少なく生食で楽しめます。

私は、若竹の天ぷらや酢味噌でいただくお刺身が好きです。

蕗(ふき)

蕗は数少ない日本原産の野菜の一つで、おひたしや和え物、煮物にして食すことが多い。

私の母は、蕗とたけのこを生の削り節で煮物にしてくれました。

今思えば、旬の食べ物そろいの煮物だったことに今更気づき、いまではこの時期にじぶんで作ることも増えました。

子どものころは親のお手伝いは面倒、いやだなと感じることも多かったのに、今となればその時の経験がじぶんの食事に反映されているんですよね。

何事も経験、経験や体験はムダになることはなく「いつか」「何かの拍子に」「どこかで」役に立ることもあります。

すべては必ずどこかで「何か」とつながっているんですよね。

わたしは、コーチングを学んでからは特にこの「いつか」「何かの拍子に」「どこかで」「何か」とつながっていることを実感することが多くなりました。

鰹(かつお)

南方の海から日本近海の太平洋を黒潮に乗って北上する鰹は「初鰹(はつがつお)」または「上り鰹」と呼ばれ、あっさりとした上品な味わいが、この時期の鰹の特徴です。

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