未来建設・コーチ 村岡 誉久吏(つくり)です。
人との関係は、相手に気を遣ったり、どこか緊張したり、話せるギリギリのラインを考えたりして疲れてしまうと感じることが最も多いのは、人とのコミュニケーションではないでしょうか。
特に、自分気が合う、なんとなく一緒にいて落ち着くというときは、良いけれど、自分とは話すペースも、行動の早さも、まったく違う人とのコミュニケーションの時には、特に疲れてしまうことがあると思います。
誰もが自分と同じタイプなら、どんなに楽か、と考えたこともあるでしょう。
コーチング的コミュニケーションでは、人には「4つのコミュニケーションスタイル」があると、考えています。
なんとなく、気が合う、話が弾む、一緒にいて楽だったり、楽しかったりする人は、あなたと同じコミュニケーションスタイルの持ち主です。
とはいっても、誰もが持っている「4つのコミュニケーションスタイル」。
もともと自分も持っている、スタイルの特徴が、コミュニケーションをとる、相手や、状況によって、現れるのす。
この、4つのスタイルは、人を決めつけたりするものではなく、あくまで特徴で、相手を理解する1つの方法として、活用していくだけで、人とのコミュニケーションが、今よりも数段らくになるでしょう。
コーチング的4つのコミュニケーションスタイルには、リーダースタイル、シンクスタイル、プロデューサースタイル、ヘルパースタイルに分けられています。
ここでは、4つの中の1つ「シンクタンクスタイル」についてお話していきます。
コーチング的コミュニケーション4つのスタイル「シンクタンクスタイル」の特徴は、何かを始めるとき、何かをするときに、情報を集め、分析をして納得しないと、行動計画を立てられない人
シンクタンクスタイルの人は、人一倍、客観的で論理的なので、行動は慎重に慎重を重ね、集中力も高い。
ただし、いつも正しくありたい、きちんとしていたいという思いが強いので、失敗や間違うことに敏感になりすぎてしまいます。
話し方や行動がゆっくりで、感情の抑揚をあまり感じないこと。
自分の気持ちや感情を話すことが苦手で、人と話すときは、きちん・ちゃんとということが優先され、1から10まで時系列に話をすることで、自分でも何を話しているのか、理解しながら話すことが「シンクタンクスタイルの特徴」です。
シンクタンクスタイルの人は、コツコツ淡々と、石橋をたたいて渡るように、小さなことを積み上げていくのが得意。
仕事や資料作成など、細かな情報分析や、情報収集などをお願いすると、やりがいを感じます。
ただし、ゆっくりペースなので、スピードや速さを求めてしまうと、焦って、本来の力を発揮することができないので、シンクタンクスタイルのペースを尊重しましょう。
リーダースタイルやプロデューサースタイルの人のように、スピード感がある人は、コミュニケーションをとるうえで、苦手と感じます。
コーチング的コミュニケーション4つのスタイル「シンクタンクスタイル」の人は、慎重に考え、行動する
シンクタンクスタイルの人は、理論や考えなど、多くの情報を集め、自分がしっかりと理解をしてから行動する。
そのため、理解をしてから、順番にものごとを進める、計画を立てると、ゆるやかなスピードでありながら、確実に前に進んでいける人。
理論や考えを理解するのは、不安要素をなくして、安心して行動をするためです。
とりあえずやってみよう!という、プロデューサースタイルの人のような軽いノリは、理解できないため、行動はできません。
とりあえずやってみよう!と、背中を押しても、とりあえずって何?と、はてなマークがあたまの中を駆け巡り、行動するまでに、さらに時間がかかります。
なにごともゆったりペースで、行動は慎重、話すときはゆっくりで時系列に話すので、話はゆったり長い旅のようになってしまう。
シンクタンクスタイルの人と話すときは、それなりにじっくりと聞く、心構えと時間をとることを、意識しましょう。
仕事などを頼むときや、プロジェクトの進行内容などは、口頭で伝えずに、順序だてた計画と、やってほしいことをメモなどに可視化し、渡すことで、理解しながら進めていくことができる。
途中で、何かを突発的に頼んだりすると、その瞬間から頭の中はパニック状態で、心も落ち着きをなくしてしまので、作業は1つ完了したら、また次の仕事を頼む。
計画に沿って、確実に一つ一つをこなしていくことで、心穏やかに、そして安心してものごとに取り組むことができます。
また、急な変化には、まったくと言っていいほど対応もできず、ついていくことすらできない。
そのため、いきなりガラッと頼んだ内容、話した内容などが変わってしまうと、見知らぬ宇宙に一人放り出されたような、迷子になったように、途方に暮れてしまいます。
なにか、変更ごとがある時も、変わる理由や変わったことも、理解できるように説明をしてあげると、信頼関係も深まっていく。
コーチング的コミュニケーション4つのスタイル「シンクタンクスタイル」の人は、提案や指示をするときは、言葉を端折ったり、説明を省くことは禁物!
リーダースタイルやプロデューサースタイルにとっては、こんなに細かく?と思うくらい、常に具体的に伝えるといい。
例えば、会議資料などの変更などの場合
○○会議の資料で、〇ページ目の上から〇段目の何々と書かれている場所を、○○という言葉に変更をしてほしい。という感じです。
また、流れ作業で進むことには、最初に順番の説明をしておくといい。
例えば、この場所の書類整理が終わったら、コピーを取って、会議室1のテーブルの上に、一人分ずつ資料を置いてほしい。と、細かく伝えることで、行動に対する不安をもたず、安心して作業を淡々とこなすことができます。
また、初めてやることなどは、説明だけをしても、失敗や間違うことを嫌う、シンクタンクスタイルの人には、最初にやり方の説明をしながら、一度実際にやっているところを見てもらうといい。
自分の感情を相手に伝えることが苦手な、このシンクタンクスタイルの人と、コミュニケーションが良くなってきたと感じる一つの目安は、自分のプライベートの話などをし始めてくれると、信頼関係も出来てきたというサインです。
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