2021.4.7よりTOKYOMXテレビなどで放送がスタートした「アニメスーパーカブ」。
アニメスーパーカブを見ていると、コーチングのヒントが隠されているなと思ったので、アニメの中にあるコーチングのヒントを探ってみようと思います。
アニメスーパーカブは元々は角川文庫の小説
今回放送されたアニメでは、高校2年生の女の子、小熊さん、礼子、椎ちゃん3人の主人公が登場します。
舞台は、山梨県北杜市。
ひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイク・スーパーカブが紡ぐ、友情の物語。
原作はトネ・コーケンさんで、角川スニーカー文庫から第7巻まで発売されている。
コミックNewtypeで連載中のコミカライズは第5巻まで発売されている。
山梨県北杜市(旧武川村地域)を舞台に、何にも興味を持たない没個性的なひとりの少女が一台のホンダ・スーパーカブ50と出会い、スーパーカブとの関わりを通じて成長しながら、自分の世界を広げていく様子を描いた物語。公式サイトや販促ポスターでは『ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作品』と銘打っている[media 1]。
2021年4月時点で小説(ライトノベル)および漫画での連載が行われており、2021年4月から6月までテレビアニメが放送された。
引用元:ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%96_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
アニメスーパーカブの小熊さんが人生の一歩を踏み出す決断とは?
主人公の小熊さんは、両親もいない、お金もない、1人暮らしをしている、成績も容姿も普通の女の子。
学校には自転車で通っていたが、坂道が辛い・・・そんな時に原チャリに追い越され、バイク屋さんに行ったことが、小熊さんの人生を変える一歩だった。
バイク屋さんに行ったときに、予算不足で買えないと諦めかけた瞬間、店主が倉庫から1台のスーパーカブを出してくる。
このような時、一般的には購入をためらうだろう。
だが、小熊さんは10000円と言われたスーパーカブを購入を決意する。
しかも、免許を持っていないのにです(笑)
このような時、多くの場合は免許を取って、お金をためていいものを買うという選択をする人は多い。
だが、小熊さんは、自分の現在とバイクを買うための目的とのギャップを埋めることよりも、まずは目的を達成させることを選んだのだと思います。
アニメの中では、ところどころ、小熊さんの即決と、目的を果たすための行動は数々出てくる。
アニメスーパーカブの小熊さんが目的を達成するために行動したこと
バイクに乗っていると、想像していたよりもお金がかかる。
ただ、小熊さんは頼る家族はいないし、お金もない。
ならば、基本は自分でやってみるという行動をためらわないところが、心をくすぐられる。
特に目立つことのなかった小熊さん。初めてアニメで見た印象は、弱気でもじもじしている女の子だと思いました。
ところが、スーパーカブと出会ったことで、オイル交換やガソリンを入れること、トラブルが起こったときに、立ち止まって、その時にできる最適な方法を考え、見つけて行動するのです。
例えば、冬が近づき寒さを感じるようになったら、防寒着やゴーグル、手袋など、いま自分とって最も大切でかつ、緊急性の高いことにエネルギーを注いでいく姿は、決断ができない、なかなか行動にすることができない人には、勇気をもらえるのではないでしょうか。
アニメスーパーカブで自分の世界を広げていく姿は、自分にもできるかも?と思わせる感動がある
スーパーカブに出会ったことで、学校帰りにスーパーに寄り道をしたり、バイク用品店に立ち寄ったりと、少しずつ行動範囲が広がっていく。
そんな中で同じクラスの礼子が、自分もバイクに乗っていると声をかけてきたことで、少し距離も持ちながらも、拒絶することなく受け入れていく、礼子を観察していきながら、2人は少しずつ距離を知事めていく。
人とのコミュニケーションは、相手のことを認める、受け入れるというよりは、相手に合わせていくことから始めるコミュニケーションが多いと思う。
でも、小熊さんと礼子の場合は、べたべたと近寄り、お互いに合わせていくのではなく、自分は自分というラインがはっきりと決まっていると感じさせられる。
だからこそ、言葉にも遠慮はなく、伝えることははっきりと伝えるシーンは見ている側からすると、とても気持ちがいいのだ。
これは学生だから、アニメだからといった声も聞こえてきそうだが、自分はという点がはっきりしていて、1人で生きていく、これから先の人生を生きていくための自己責任を、いつも考えているのではないかなと思うんです。
アニメスーパーカブで礼子が挑戦するできそうでできない富士山をバイクで上ること
わたしたちは、何かをしよう、したいと思ったときに、最初に考えるのはできるか?できないか?だと思います。
できない、無理だろうと思った瞬間に、どんなに自分がやりたいことでも諦めるという選択肢を選ぶこともある。
だが、アニメスーパーカブの礼子は違う。
礼子はスーパーカブで富士山の頂上まで行きたいという夢を持っていて、夏休みについに挑戦する。
だが、何度も転倒したり、バイクが滑ってしまったりと、なかなか容易に進むことができないとき、ちくしょーと大声で地面を叩きながら叫ぶ。
そのシーンを見たときに、ここまで悔しいと心の底から声を張り上げたことがあるだろうか?いばらの道とわかっていても進むことを諦めない決意は、どこから来るんだろう?と思いながら見ていました。
結局、頂上までは行くことができなかったけど、いまの自分がやるだけのことはやりきった。と思えることはできたように思う。
コーチングは、礼子のように目標を大きく設定して、目標達成のためのコーチングもあれば、起こった出来事、いまの自分に意識を向けていくコーチングもある。
このどちらも必要で、どちらも大切だ。
今回の礼子の場合は、自分の大きな目標を達成するために、バイクをカスタマイズしたり、富士山でアルバイトをするなど、行動を起こしているところが素敵だと思います。
アニメスーパーカブの小熊さんが自分の心に素直になったとき、スーパーカブで向かったの先は鎌倉だった
夏休みが終わり、鎌倉に修学旅行に行くことになったが、朝目覚めてみると、熱があり、あえなく断念することを決めた小熊さん。
だが、10時ころに熱を測ってみると、平熱に戻っていた瞬間なんで?そんな疑問が浮かぶのは、誰でも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
と、一般的にはここで、修学旅行に行けなかったで終わってしまう話ですよね。
でも、小熊さんは違います。
鎌倉に行きたい。その思いからスーパーカブで向かうことを決意し、地図で道を調べ、ルートを決め、いざ出発したのです。
また、アニメの最終話では、小熊さん、礼子、椎ちゃんの3人で、寒い北杜市を抜け出し、春を捕まえに鹿児島までスーパーカブで行くことを決意する。
鎌倉に行く、鹿児島に行くことが目標となり、行くためには何が必要で、どうしたら行くことができるのかを、自分で選び決めていくという点がコーチングで見つけていく、行動の部分になる。
コーチングでのコーチの意味は、馬車です。
コーチは、クライアントの行きたい場所(目標・ゴール・テーマ)に行きたい方法で、進みたいスピードで進んでいくために、一緒に考え、一緒に進んでいくサポートをします。
アニメスーパーカブでは、それを自分で考え、選んで、決めたり、見つけたりを繰り返して、少しずつ自分の望む姿に変わっていく。
たくましさを感じながらも、誰の中にも無理とあきらめなければ、広がっていく可能性はたくさんあるのだと、実感させられるアニメスーパーカブ。
原作者 トネ・コーケンさんは生粋のバイク好き
小説「スーパーカブ」の作者トネ・コーケンさんはライトノベル作家。
10代の頃からバイクに熱中し、カブ系モデルではプレスカブ、スーパーカブ90を乗り継いだり、ジョグ、アドレスV100、TZR125、TZR250、SDR、GSX-R1100、YBR125Gなどを所有してきた生粋のバイク好きのようです。
小説『スーパーカブ』を出版して以来、多くの方から「カブが好きなんですか?」と質問されたというトネさんは、もちろんカブは好き。
伝説と言ってもいいその性能を感じながら、乗っているときの気分。どんなバイクより似合う真夏の夜も、他のバイクなら寒さで降参するような厳冬期も。
故障による、部品交換やカスタマイズするときの優れた整備性と、安価で潤沢な部品は、カブでなければ味わえないもの、 走るうえで必要となるコストが低廉で、どんな場所でも目立つことなく風景に溶け込み、街がよく見えるスピードで走れるカブと話している。
10代の頃からずっと好きな徘徊趣味には最良のツールで、いつまでも走り続けられるのではないかと思いながら幸せな時間を過ごしていたそうです。
ですが、カブにばかり乗っているわけではなく、車やバイクなど、カブ以外に夢中になっていた時もあるようですね。
アニメスーパーカブから諦めないという勇気と、やろうと思うことで可能性は広がることを教えてもらった
わたしも、原チャリ免許を取りたての頃はバイクで出かけていたが、やっぱり自転車の方が動きやすいと思い、バイクに乗ることを諦めたのです。
でも、アニメスーパーカブを見ていると、自分も乗ってどこにでも行けるんじゃないか。
やろうと思う気持ちを忘れていたな。
そうだ、やろうと思い、決意をすれば自分の可能性も、世界も、視点も増やしていくことができるんだ!という、当たり前なりすぎて忘れかけてしまっていることに、灯りをともされたような気持になります。
今回、アニメスーパーカブを見るようになったきっかけは、たまたま見つけたことだったけれど、スーパーカブは、大好きなお蕎麦屋さんが初めて使ったことでも、なんとなく好きなバイクだったのです。
しかも、スーパーカブは、出前用のバイクとか郵便局のバイクと思い込んでいましたが、愛用者が多いことにもびっくりしました。
なによりも、バイクの中でも最強と言われていることも、アニメスーパーカブを見なければ知ることはできなかったなと思います。
だからこそ、出前などに使われていることにも納得でした。
そういえば、新聞配達のバイクも昔はスーパーカブでしたね。あのタケノコ積みって、重くないのかな?よくあんなに積んで走れるなと子供心に思っていましたが、スーパーカブのすごさを知った今は、納得できました。
それに、アニメ内のエンジン音やクラッチ音がとてもリアルで、自分もスーパーカブに乗っているような錯覚に陥るときもありました。
わたしも一度はスーパーカブに乗ってみたいなと思っています(笑)
第2弾のアニメも早く放送してほしいですね。
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