コーチングのスキルは、およそ200以上あると言われていますが、その中の「傾聴」についてお話していきましょう。
聴くことには絶大なパワーがある
傾聴というと、ただただ話を聞くこと、思っている人も多いと思います。
でも、ただただ聞いているだけでは、相手に寄り添っていることにはなりません。
相手の話を、相手に寄り添って聴くことには、絶大なパワーが潜んでいます。
どんな人に好感を抱くかという、調査をしみると、「話が面白い人」「話をよく聞いてくれる人」という回答多いことをご存じでしょうか。
なぜなら、そもそも人は、自分を表現したいという、欲求が多い、自分で話すことも好きですが、相手に話を聞いてもらうことで、より満足感を得られているんですね。
そのため、話し上手な人よりも聞き上手な人の方が、相手には与えるインパクトは大きいものだと言えるでしょう。
傾聴で話を聴いてもらえると心が柔軟になる
傾聴で話を聴いてもらうと、心にどんな変化が生まれると思いますか?
相手が、自分の話に関心を持って、自分の言いたいことや、気持ちを、親身に話を聴いてくれて、分かってくれたら
さらに、自分の思いや、気持ちを相手に聴いてほしいと思てくるものです。
そうすることで、気持ちも落ち着き、少しずつ心にもゆとりができて、心の柔軟性をアップさせることがある。
今まで気づかなかった気持ちに気づく
自分のことは、自分が一番よく分かっていると思いがちですが、実は、自分のことほどわからないものです。
ストレスが溜まったり、相手に気持ちや思いを伝えることがうまくできないといった時は、誰かに話を聞いてもらうことで、心が落ち着き、思考もクリアになってくるんです。
その、誰かとは、友人でも同僚でもいい、家族でもいいのです。
ところが、周りの親しい人にほど、話せないと思うことは案外多かったりするのです
そのようなときは、コーチングを受けるというのも一つの方法ではないでしょうか。
相手の話を聞くことで聞いている側にも変化が起こる
相手の話を聞くことで、話している側と話を聴いている側の双方に、面白い変化が起こることをご存知でしょうか。
コーチングを受けると、わかりますが、コーチとクライアントという関係の中でも、双方での気づきが生まれることは多いのです。
なので、コーチングは、いまここから創っていくと表現されることが多いのは、セッション中に起こる、変化を感じるからです。
実は、日常の会話では、心のどこかで、相手の話を聞きながら、「これはいい、これはダメ」「それはいい、それはダメ」と、自分の判断や、自分のものさしで、相手の話を判断しながら、聞いていることが多いものです。
ところが、傾聴を意識して、相手の話を聞くことで、相手に共感する、自分のものさしで判断している、という、相手の話じっくりと耳を傾けている間に、自分の意識が、どこに六居るのかも、感じ取れるようになります。
傾聴の効果にはどんなものがあるのか
傾聴の効果には、いったいどのようなものがあるでしょうか。
相手の話をじっくり聴くというのが、すぐに思い浮かぶかもしれません。
ところが、相手の話をじっくりと聞くことで、人間関係が良くなることがあります。
人間関係が良くなるということは、職場でのコミュニケーションがスムーズになったり、相手を思いやりながら、人の心の支えになることのできる。
例えば、何かに悩んでいる時、落ち込んでいる時に、誰かに話を聞いてもらうことで、自分の中に溜まっていた、わだかまりや違和感消える、そして、不安などが消えていくのを感じたことがあると思います。
ですが、ときには、このようなことも起こります。
落ち込んだり、悩んでいる時に、ポジティブなことを言われたとしても、なかなかすぐに受け取ることはできませんし、
かえって心の負担になったりすることが、あることも知っておきましょう。
そんな時に、自分の話を遮らず、ただただ話を聞いてくれる人が傍に?いたとしたら?自分の心の支えになると思いませんか?
- 傾聴の注意点
ただ、ここで気をつけたいことは
相手を元気づけようと思ったり、勇気づけようと思うあまり、相手の話を聴くことよりも、相手の役に立ちたいなど、
あいてのことを思うあまり、問題解決のためのアドバイスをしてみたり、前向きに励ましたり、ポジティブなことを言ってしまっているこもあります。
ですが、言われている相手からすると、その一瞬は、自分のために言葉をかけてくれていると思えるものですね
だとしても、それは、ほんの一瞬、一時だけ、少し元気になるだけかもしれません。
コーチングでは、相手の話を聴きながら、相手の表情や、感情の揺れ動きに意識を向けていくため、ネガティブな言葉を伝えるでもなく、ポジティブな言葉でもない、ただただ、相手が話し始めるのを、待つということも、コーチングすきるでは、大切な要素です。
傾聴を使って、相手に寄り添うというのは、ポジティブなアドバイスをする、ポジティブな言葉をかける、というだけではありません。
いかに、相手の心の支えになるか?相手が、いま、どんな思いをし、どんな状況に立っているのか、というところにも意識や目を向けて相手の話を聞いていくことがが大事なんです。
- 話したがらない人への接し方
傾聴は相手が、なんでも話す、そして、寄り添って相手の話を、じっくりと意識を集中して聴くとお伝えしました。
そして、人は誰でも話したがっているということもお伝えしました。
と言っても話の内容その時の心の状態によっては話したがらない人もいるということを知っておくといいでしょう
人は過去からの出来事で、人には伝えたくない、自分では鍵を閉めておこうと、決めているような出来事や、感情や思いも持っています。
そのような、話題の時に、無理に「話して話して」と言ってくる人もいますが、相手は誰かに話を聴いてほしいと、思っていながらも、なかなか言葉にすることができない時があるんです
そのような時は、無理に話をしてもらうというよりは、時間を置いて待つという姿勢も忘れてはいけません。
まとめ
人の話を聞いているようで、実は、あまり人の話を聞いていない、それは自分が話したいことが多ければ、多いほど、相手の話を聞くということよりも、自分が話したい気持ちがうわ待ってしまうことがあること。
人は毎日多くの言葉を発し、人と話していますが、実は、話し足りていない、本当に話したいことを言葉として話しきれていない状態の人は多くいます。
そして、相手と話すときは、相手に意識を集中させて聞くことで、相手は話を聞いてもらえたという、満足感が生まれ、反対に自分が相手に話を聞いて欲しい時のこと、を考えてみましょう。
どのように話を聞いてもらったら、自分が話した満足感が得られるのか?ということを、少し考えてみると、相手の話の聴き方も変わってくるかもしれませんね
話を遮られたくない、じっくりと自分の本当を話したい、こころの中にある、自分と話してみたいという時には、コーチングを取り入れてみることも、一つの方法だと思います。
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