コーチングスキル「3つの声」はどう使い、どう聴きわけるのか?

コーチングで、重要なのは、相手の話を聴くこと以外にもう一つ聴くことに「声」があります。

では、その声とは、そういうものなのでしょうか。

3つの「声」

「声」には

自分の声

相手の声

空間の声

という3つの声があります。

ここでは、コミュニケーションを図るうえで、

知っておくといい「自分の声」と「相手の声」、「空間の声」お伝えしますね。

声と言っても、音として聞く「声」とは違い、感じる声と言ったほうが、

わかりやすいかもしれません。

自分だけに聴こえてくる「自分の声」

コーチングで使う「自分の声」とは、音にも言葉として話すことはないけれど、

自分の中で聴こえてくる「声」のこと。

相手と自分との考えが違うとき、「なんか、自分とは違うな―」

「この人、そう思うんだ」という声が聴こえてきたことはないでしょうか。

相手は関係なく、自分にだけ聴こえることの方が多い「自分の声」は、

このような時にも頻繁に出てきます。

セミナーや会議中に、会議の話を聞きながら、「ランチ何食べよう」とか、

「歯ブラシ買うの忘れてた!」なども、自分の声になります。

この「声」に意識を向けるのは、自分と対話をする、自分に意識を向けていくとき、

コーチングのクライアントが使うスキルのことです。

コーチングで、自分と向き合う上で、まず最初にやっていただきたいのは

自分の声に気づくことをから始めてみることです。

セルフコーチングや、セルフトークとも言われる、

「自分の声」を聴きとる、意識を向けて聴いていくことが

はじめの一歩になります。

相手に意識を集中すると聴こえる「相手の声」

セルフコーチングやセルフトークでは、

自分に意識を向けていくことに対して、「相手の声」というのは、

相手が話している、音として聴こえてくる言葉以外の

相手の表情や声のトーン、話すときの声、態度などから

相手の言いたいことを聞き取っていきます。

日常の中でも、実は、この「相手の声」を聴いているときがあることを

気づいているでしょうか。

相手と話しているとき、相手の表情が満面な笑顔になったと感じる、

なにか怒っているように見えると感じたとき

相手の声が、元気が無いように聞こえる、声に震えがあるといったことでも、

感じることもあります。

直感で感じる「空間の声」

場の空気を読む、感じることがある。

実際に聞こえてくる自分の声や、相手の声だけではなく、

コーチングを行っている時に、クライアントが何かに気づいて、

気持ちが向上した時や、落ち込んだ時などに、場のエネルギーが変わるときがあります。

よく空気が読めないとか、その場所に入った時に、

何か今まで自分がいた場所とは違う空気を感じるということがある。

そういう時の雰囲気というか、直感的なものを感じ取るのが「空間の声」です。

この空間の声を聞いていく練習として、

まず自分の声に気づくことから始めてみましょう。

その自分の声に、自分の感情がくっついていないのか、

その感情をそのまま受け止めていることができるのか、

といったことから始めていくと良い。

例えば、母親が、「早くお風呂に入りなさい」と子供に言うことがあります、

その言葉を言う前に、”早くお風呂に入らないとまた寝るのが遅くなるじゃない”とか、

”早く寝てくれないと明日の講座の準備ができない”など、

あなたの本音の声、心の中で自分の声が、聞こえているはずです。

そのような時は、結果、「早くお風呂に入りなさい」と

言ってしまうのではないでしょうか。

その、本音の声、自分の声にはどのような感情がのっているかということを

見たことがあるでしょうか。

「空間の声」を聞く時に、自分の本心から思っている心の声というのを

聞いていくと、相手とのコミュニケーションに不安が生じにくくなっていきます。

そして、この”お風呂に入ってほしい”という時に、

「早くお風呂に入りなさい」と、怒っていう場合もあれば、

怒ってはいけないと、自分に注意をする場合もあります。

また、怒って言ってしまった自分に評価を下し、責めることもあります。

これからはその前に、やって欲しいのは、

今、”私は子供がお風呂に入らないので仕事ができない”と、

思っているなあ、怒っているなあという、ありのままの自分の本音の声、

自分の声を評価せずに受け取っていくことから始めるとみてほしい。

自分の声が受け取れるようになると、自然と相手の声にも、

耳を傾けることができるようになり、「空間の声」というのも

キャッチして行けるようになっていきます。

まとめ

声には、自分の内側から湧いてくる「自分の声」、

相手が思っている、考えているけど言葉として、

音として発することを躊躇する「相手の声」、

そして、人の表情、その場所、雰囲気などを直感的に感じる

「空間の声」があります。

この、3つの声を聴き分けることで、

自分や相手の、いままでは感じることがなかったような、

ちょっとしたしぐさや、表情に意識を向けていくことができる。

人を観察することが好きという人は、この3つの声を、

無意識にキャッチすることが、できているのかもしれません。

とはいっても、この3つの声を、いままでは意識していなかっただけで、

「自分の声」や「空間の声」は、無意識に感じていたはずです。

これからは、いままで無意識だった「声」に、

意識を向けていくことで、相手の感情の動きなどを、

敏感に感じ取ることができたら、人とのコミュニケーションは、

いままでとは、違ったものに変わっていく可能性がありますね。

一つ注意するとすれば、意識を向けすぎることで、

相手にどう思われるかが気になってしまう、

相手に嫌われないようにしようとしてしまう、

人の顔色を観るために使うコミュニケーションツールになってしまうことがあります。

そのような「自分の声」が聴こえてきたときは、

どうしてそのようなことを思うのかを、まず考え、

感じてみることを意識的にしてほしいですね。

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