コーチングスキルの3つの「きく」と2つの「声」を使い分ける方法

コーチングというと、傾聴を思い浮かべることが多いでしょうか。

傾聴を含め、コーチングスキルとは、およそ200以上あると言われています。

その中でもよく使われる「きく」と「声」の違いとは何か?

を知ることで、相手の話のきき方が変わってくる。

3つの「きく」とは?

「きく」を言葉として、音できくと、全て同じように聞こえる。

3つの「きく」を文字であらわすと

聞く

訊く

聴く

となる。

文字として見ていくと、同じ「きく」でも全く違ったものになるのである。

わたしたちは、日常、当たり前のように人の話をきいているが、

話し終わった後に、相手が何を話していたかを覚えていることは、ほとんどないだろう。

覚えていたとしても、耳できいた言葉のみをきいているのです。

相手の話を「きく」以外にも、自然の音、テレビや映像などから流れてくる音など、

無意識にきこえてくる音は多い。

日常使っているのは「聞く」

この「聞く」は、耳の機能として音を聞くこと。ただ、聞くともとれます。

この「聞く」は日常的に使っている聞くとして、使われています。

意識を向けることもなく、無意識にきこえてくる音、言葉などを聞いている状態となる。

質問ともいわれる「訊く」

この「訊く」は、訊ねるとも言います。

質問と言われるのは、この「訊く」のことを言い、相手に何かを訊ねるとき、

この「訊く」は、自分主体で、自分が訊きたいことを、相手に訊ねる時に使います。

コーチングスキルの「聴く」

この「聴く」は、自然にきこえてくる「聞く」でもなく、

自分主体で、相手に訊きたいことを「訊く」とも違い、この「聴く」は、

相手の言いたいことを、相手主体で話を「聴く」。

相手の話を聴くときに、目と耳と心を使って、相手に寄り添って話を聴くことをいいます。

コーチングで、重要なのは、相手の話を聴くこと以外に「声」を聴いていきます。

3つの「声」

自分の声

相手の声

空間の声

という3つの声があります。

ここでは、コミュニケーションを図るうえで、

知っておくといい「自分の声」と「相手の声」もお伝えしますね

声と言っても、音として聞く「声」とは違い、感じる声と言ったほうが、

わかりやすいかもしれません。

自分だけに聴こえてくる「自分の声」

コーチングで使う「自分の声」とは、音にも言葉として話すことはないけれど、

自分の中で聴こえてくる「声」のこと。

相手と自分との考えが違うとき、「なんか、自分とは違うな―」

「この人、そう思うんだ」という声が聴こえてきたことはないでしょうか。

相手は関係なく、自分にだけ聴こえることの方が多い「自分の声」は、

このような時にも頻繁に出てきます。

セミナーや会議中に、会議の話を聞きながら、

「ランチ何食べよう」とか、「歯ブラシ買うの忘れてた!」なども、自分の声になります。

この「声」に意識を向けるのは、自分と対話をする、自分に意識を向けていくとき、

コーチングのクライアントが使うスキルのことです。

コーチングをする上で、自分と向き合う上で、

この「自分の声」に気づくことをから始めると良いでしょう。

自分の声とは、セルフコーチングや、セルフトークというと、わかりやすいでしょうか。

相手に意識を集中すると聴こえる「相手の声」

セルフコーチングやセルフトークでは、自分に意識を向けていくことに対して、

「相手の声」というのは、相手が話している、音として聴こえてくる言葉以外の

相手の表情や声のトーン、話すときの声、態度などから相手の言いたいことを

聞き取っていきます。

日常の中でも、実は、この「相手の声」を聴いているときがあることを

気づいているでしょうか。

相手と話しているとき、相手の表情が満面な笑顔になったと感じる、

なにか怒っているように見えると感じたとき

相手の声が、元気が無いように聞こえる、声に震えがあるといったことでも、

感じることもあります。

まとめ

コーチングは、クライアントの、相手の話を「聴く」ということに意識を向け、

寄り添って話を聴いていく、傾聴がとても大切です。

相手に意識を向けて、寄り添って、話を聴いてもらえることで、

普段では話さないようなことを、話すこともあります。

相手が話を聴いてくれていると感じることで、

意識を向けていなかったアイデアが浮かんだり、

いままでは、考えもしなかったことが浮かぶこともあります。

コーチングと聞くと、少し縁遠いような、経営者や事業主、

スポーツ選手といった人だけが、使うものと思われがちですが、

実は、相手の話を聴く、自分の声を聴くという点は、

無意識に誰もが使っていることも多いのです。

話し下手と言う人も多くいますが、実は、誰かに話を聴いてほしいと思っている人は、

想像よりも多いものです。

自分の話を遮らずに、じっくりと話を聴いてくれたとき、なんか話しすぎちゃったという

経験はないでしょうか

また、日常は、相手の話を聴きながらも、意識は自分に向いているため、

相手と話した内容をあまり覚えていないなーと思った経験をしたことがある人も

多いと思います。

時には、自分ではなく、相手にググっと意識を向けて話しを聞くだけでも、

人とのコミュニケーションに、変化を感じることの出てきますよ。

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