コーチングとティーチングどちらも同じように感じているかもしれない
そこで、コーチングとティーチングの違いをこちらではお伝えしていきましょう
コーチングとは?
今では耳にすることも多くなった「コーチング」
コーチングは知識やスキルを一方的に教える、与えるのではなく、相手と対等な立場に立ち、相手の中にある可能性、アイデア、自主性や行動力を引き出す。目標のある相手に対しては、目標達成のために必要な答えを傾聴や質問を繰り返しながら、一緒に探していくサポートという役割を持っている。
マラソンランナーに寄り添い、一緒に走っている伴走者を見たことがあるだろう、コーチは、まさに相手の人生に、相手に寄り添い、一緒に答えを探す伴走者である。
コーチングセッションで得られるもの
コーチがセッション中に大切にしていることがある。それはクライアント(相手)に対して・クライアントは、すでに完全である・クライアントは、無限の可能性を持っている・クライアントを含め、誰も間違っている人はいない・クライアントが、必要とする答えは、全てクライアントの中にあるということを100%信じ、対等な立場・パートナーとして話を最後まで、否定せずにとことん聴きます。
クライアントは、自分の思い、考え、感情を自由に話すことで新たな気づきや発見、アイデアが生まれます。
ティーチングとは?
コーチングが、相手の中にある答えを一緒に見つけていく、相手に答えを考えさせるのに対して、ティーチングは、教えることである。
ティーチングとは、Teacher(ティーチャー)という言葉からきており、答えを教えることで、相手が行動していけるようになる。
ただし、答えを教えるだけでは、相手は即座に行動することはできても、実際に理解することは難しいと言えます。
教えるときには3つのコツを含めることが重要です。
ティーチングという言葉では、少しなじみがないかもしれないが、教師、講師、部下に指示を出すと考えれば、わかりやすいだろう。
この3つを含めて、伝えた後に相手がしっかりと理解しているか、また与えた答えが正しく伝わっているのかを確認することで、コミュニケーションのすれ違いが無くなり、話、行動が一致してくるといえます。
- WHY(なぜやるのか)
- WHAT(なにをやるのか)
- HOW(どうやるのか)
与える答えは、相手が即座に理解し、行動ができるように理由・方法・手段をわかりやすく伝えなければ効果は発揮されないのです。
コーチングでは、この3つは相手への質問として使われる。
- WHY(なぜやるのか)
- WHAT(なにをやるのか)
- HOW(どうやるのか)
この3つの質問を通して、相手は考え、自身の中にある答えを探し、見つけていくことで、自分で考え、行動をするという自主性に繋がるのです。
コーチングとティーチングの使い分け
ティーチングは、プロセスを含めた、ロジカルで明確な答えを与えることで、相手はすぐに与えた知識やルール、方法を理解して、使っていくことができます。
マラソンの経験がなくても、短距離ならば走ることができるように。
- 部下に仕事の指示を出す
- 生徒に知識やスキルを教える
- 問題の解決方法を教える
ときに使うと効果があります
一方、コーチングは、自身で考えて答えを出していくため、効果が出れば自主的に行動できるようになるでしょう。
ただし、自身で考えて答えを出すことは、体を鍛える筋トレと同じように、自身に向き合い、自身で答えを見けられるようになるための、トレーニングは必要なのです。
コーチングは、自身のコアな部分に触れていくことが多いため、体でいうインナーマッスルに当たる部分を鍛えていく必要があるのです。
そのため、ティーチングに比べると、相手によって効果の出方は早い場合もあれば、遅い場合もあることに加え、コーチングは、インナーマッスルを鍛えながら、考えるて答えを出すことの基礎能力がついていなければ、悩み続けてしまう可能性もあることを覚えておくといいでしょう。
- チームとしてプロジェクトを進めて行く
- 相手にアイデアを求める
- 自身の人生を考える
などに使うと効果があります
この一例に限らず、コーチングもティーチングも様々に状況や相手に活用していくことは可能であり、双方をその時の状況で使い分ける、混ぜて使うことも可能なのです。
コーチングとティーチングの違いまとめ
ここで、関係性・答え・コミュニケーション・行動・モチベーションでのコーチングとティーチングの違いを比べてみましょう
◆関係性
ティーチング→上下関係
コーチング→対等
◆答え
ティーチング→教える
コーチング→引き出す
◆コミュニケーション
ティーチング→受動的
コーチング→自発的
◆行動
ティーチング→依存する
コーチング→自律(自立)する
◆モチベーション
ティーチング→下がる
コーチング→上がる
このように、1つ1つで見てみることで、その状況で相手にどうしてほしいのか、どのようになってもらいたいかを考えてみることで、コーチングとティーチングのどちらを使えばいいのかも、必然的にみえてくるでしょう。
コーチングは「何かに挑戦したい」「自身で考える力を身につけたい」「結果を出したい」などという気持ちを持つ人には特に効果を発揮します。
ティーチングは基礎知識や技術を学ぶ時に効果を発揮しますが、教える人の知識、スキルやノウハウの範囲での学びになるため学び、得る範囲は限られてしまいます。
コーチングは、コーチとの双方向コミュニケーションによって、相手がいままで縛られていた価値観や本質を見つけ、気づき、広い視点で物事を捉えられるようになるので、可能性は、無限に広がっていきます。
その結果、自分を信じ、自分の可能性を信じて自らがチャレンジを続ける限り、成長が止まることがありません。
挑戦を恐れる人も多いなか、コーチングを使うことで、失敗を恐れず、逆に失敗は成長するためのチャンスの1つであること、トライエンドエラーを繰り返すことで、さらなる成長を期待できることでしょう。
ティーチングは一方的なコミュニケーションになることが多いため、相手から評価をされることが多くなります。
その結果、次第に人からも指示を待つことになり、模範解答を欲しがり、人に依存をしていくようになります。
指示をしないと行動をしない、わからないことがあっても質問をしないという人は、インナーマッスルの部分にティーチングがの要素が根付いているといえるでしょう。
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